2008年06月24日
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歩いても歩いても終わらない衝撃・和泉仲通の商店街

Written By: 川俣 晶連絡先

 今日の散歩で、まさかこれほどの衝撃に襲われるとは。

 歩いても歩いても終わらない、長い長い商店街が、まさか電車の駅と無縁の場所に存在するとは。

 しかも自分の徒歩圏内のそれほど遠くない場所に。

発端 §

 和泉給水所方面から玉川上水新水路跡を東に歩くと、すぐに交差する道の左側に商店街が見えてきます。和泉の商店街としては、もう1つこの少し東側にもまとまった店があります。こちらの方は沖縄風をアピールしているようです。ここは甲州街道まで続き、歩道橋を介してそのまま京王線代田橋駅周辺の商店街に直結します。

 しかし、ここで問題にしている商店街は主に新水路跡の甲州街道側ではなく反対側に伸びているものです。

 「和泉仲通商栄会」の幕が街頭に下がっていたので、ここでは「和泉仲通の商店街」と呼称することにします。(正しいかどうかは分かりませんが)

 さて、この商店街が前から気になったので、商店街が尽きるまで歩いてみたいと思っていました。

 初回のトライは数日前ですが、時間の都合から少し歩いただけで引き返してしまいました。その時には、割と奥行きが深いという印象を持ちました。

歩いても歩いても終わらない!? §

 しかし、実際は「割と奥行きが深い」というレベルではありませんでした。

 歩いても歩いても終わりません。

 多数の民家を挟みつつ、店が出現し続けます。

 ここでポイントは「多数の民家を挟みつつ」という点です。店の数はそれほど多くはありません。(いや、全体を通せばかなり多いのも事実ですが)

 そろそろ終わりかと思って先を見ると、また遠くに店が見えて何回も衝撃を受けました。

 歩いているといつの間にか正面に夕日が。道が西に曲がっているのは明らかです。

 更に歩いていると、下り坂に遭遇。

神田川まで続くのか! §

 ここまで来たら、もう悟らざるを得ません。

 このまま歩けば神田川に出てしまう!

 そして、かつて神田川沿いを歩いているとき、ここから南へ行けば代田橋駅方面に出るはずだと思いつつ、あまりに距離が長いので非現実的だと思った経路を、「商店街を辿るという目的によって、意図せずして歩いてしまうことになるのか!」と思いました。

 更に、ここである予感がひらめきました。

 神田川沿いに、割と多くの自販機が並ぶ場所があります。もしや、このまま商店街が続いたらその場所に至るのではないか!?

 結論から言えば、「和泉仲通商栄会」の幕が下がる洒落た街灯は、坂のあたりで尽き、どうやらそこで商店街は終わったようです(下図EとFの中間ぐらい?)。しかし、自販機が並んでいる場所(神田川沿い)まで商店街のうちと考えても違和感はありません。

 この範囲を以下に図に線で示します。

感想 §

 まさか、このような場所で衝撃や驚きを体験することがあろうとは。

 いや本当に、歩いても歩いても終わらない商店街というのは、びっくりものです。駅前商店街でもないのに。ただし、寂れた店、営業していない店がけっこうあったのも事実です。スーパーなどにはけっこう客が入っていましたが。

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